謎解きで、いちばんもめる文字は「ー」です。

見た目は棒 1 本。 けれど、文字数にも、しりとりにも、拾い読みにも影響します。

そもそも何と読むのか

「ー」は、直前の音を伸ばす記号です。 音としては、直前の母音がもう 1 拍続きます。

ことばローマ字「ー」の中身
ケーキKEEKI
コーヒーKOOHIIお/い
カレーKAREE
スープSUUPU

つまり「ー」は、置かれる場所によって中身が変わります。 これが、扱いを難しくしている理由です。

文字数はどう数えるか

ことばこーぼーでは、「ー」も 1 文字として数えます。

「ケーキ」は 3 文字。マス目に書けば 3 マスです。

音で数えるなら「ケー」で 2 拍、「キ」で 1 拍の 3 拍。 この場合はたまたま一致しますが、 「コーヒー」は 4 文字で 4 拍、「シャーペン」は 5 文字で 4 拍と、ずれます。

しりとりでの扱い

いちばん流派が分かれるところです。

ことば次の頭文字
カレー「レ」派と「エ」派がある
コーヒー「ヒ」派と「イ」派がある

一般には、直前の母音を取る扱い(カレー → え)が広く使われています。 ことばこーぼーのしりとり検索も、この扱いに合わせています。

謎として出すときは、 長音で終わることばを使わないのがいちばん安全です。 どうしても使うなら、紙面に 1 組だけ例を見せます。

カレー → えんぴつ

これで、そのあとは説明が要りません。

拾い読みでの扱い

「2 文字目を読む」という指示で、 2 文字目が「ー」だったらどうするか。

  • そのまま「ー」を拾う:拾った結果に棒が混ざる
  • 直前の母音に読み替える:「ケーキ」の 2 文字目は「え」

前者は、答えが「かーど」のような形になり、読みにくくなります。 後者は説明が要ります。

いちばん安全なのは、拾う位置に「ー」が来ないように答えを選ぶことです。 作る側で避けられる問題なので、避けます。

ハイフンや音引きのゆれ

入力の場面では、こんなゆれも起きます。

見た目正体
長音記号(カタカナの音引き)
マイナス記号
ハイフン
ダッシュ
漢数字の「いち」

紙面ではほとんど見分けがつきません。 特に「ー」と「一」は、フォントによってはほぼ同じ形になります。

謎の中で長音を使うなら、 漢数字の「一」を同じ紙面に置かないのが無難です。 どうしても両方使うなら、フォントを変えるか、 片方を大きく組んで違いを出します。

このあたりは 読み違えられない文字組みでも触れています。

ギミックとして使う

避けるだけでなく、使い道もあります。

「ー」の位置を数える 「2 文字目が長音のことば」を集めると、 「ケーキ」「コース」「ボール」など、そろった形になります。

「ー」を数字にする 棒 1 本を「1」と見立てる。 「コーヒー」なら「ー」が 2 つで 2、という使い方です。

「ー」を取ると別のことばになる 「ケーキ」から「ー」を取ると「けき」。 これは成立しませんが、 「ボール」→「ぼる」、「カード」→「かど」のように、 取ると別のことばになる組も見つかります。

カタカナ語を使うときの前提

長音の話は、ほぼカタカナ語の話です。 カタカナ語を答えにするときは、あと 2 つ確かめます。

  • 表記が 1 通りか(コンピューター/コンピュータ)
  • 年齢層に通じるか(世代で通じ方が変わることばがある)

表記のゆれは、末尾の長音でよく起きます。 「プリンター」と「プリンタ」では文字数が違います。

答えにするなら、ゆれの少ないことばを選びます。 食べ物や動物の名前は、比較的ゆれが小さい部類です。

まとめ

場面安全な選び方
文字数を条件にする「ー」も 1 文字と示す(マス目が早い)
しりとりに使う長音で終わることばを避ける
文字を拾わせる拾う位置に「ー」を置かない
紙面に漢数字がある「一」と並べない
カタカナ語を答えにする末尾の長音のゆれを確かめる

「ー」は避けても謎は作れます。 使うと決めたときだけ、上の表を確かめれば十分です。