謎を作り終えたあと、最初に決めるのが印刷方法です。 部数と、直しがまだ入るかどうかで答えが変わります。
3 つの選択肢
| 方法 | 向いている部数 | 仕上がり | 直しやすさ |
|---|---|---|---|
| 家庭用プリンタ | 1〜20 部 | ばらつく | いちばん自由 |
| コンビニのコピー機 | 5〜50 部 | 安定している | データを持ち歩けば直せる |
| 印刷所 | 50 部〜 | いちばんきれい | 入稿後は直せない |
境目はおおむね 50 部です。 それ以下なら手元で刷ったほうが、時間も手間も少なく済みます。
家庭用プリンタが向く場面
- テストプレイ用の試作
- 直しがまだ入りそうな段階
- 20 部以下の配布
インクジェットの注意点
にじみます。特に細い線と小さい文字が太ります。 9pt 以下の文字は、機種によっては潰れます。
普通紙よりは、少し厚めのマット紙のほうがにじみが少なくなります。
レーザーの注意点
にじみませんが、べた塗りの面が光ります。 黒く塗った部分に光沢が出て、上に鉛筆で書きにくくなります。
書き込ませる紙をレーザーで刷るときは、 べた塗りの面積を減らします。
コンビニのコピー機が向く場面
意外と使える選択肢です。
- 家に大量に刷れるプリンタがない
- 仕上がりを安定させたい
- 当日の朝に増刷したい
利点 機種が同じなら、どの店舗でも同じ仕上がりになります。 家庭用より色が安定し、紙も一定の厚みがあります。
弱点 選べる紙が限られます。 厚紙や色紙は基本的に選べません。
用紙を持ち込めるコピー機もありますが、 店舗によって扱いが違うので、事前に確かめます。
印刷所が向く場面
- 50 部以上
- 特殊な紙を使いたい
- 折り、断裁、封入まで頼みたい
- 商品として売る
必ず確かめること
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 塗り足し | 端まで色を置くなら 3mm 必要 |
| 文字の位置 | 断裁位置から 3mm 以上内側へ |
| 解像度 | 画像は原寸で 350dpi が目安 |
| 色の指定 | 印刷用の色指定(CMYK)に変換されるか |
| 納期 | 発送日ではなく、手元に届く日で計算する |
いちばん多い事故は納期の読み違えです。 「3 営業日」は、土日を含みません。 イベントの前日に届く予定を組むと、遅延で全部が飛びます。
到着予定は、本番の 1 週間前に置きます。
断裁のずれを見込む
印刷所でも、断裁は数ミリずれます。
- 枠線を紙のふちギリギリに置かない
- 端の文字は、断裁位置から 3mm 以上内側へ
- 折り位置に線を引くなら、ずれても違和感が出ない太さにする
家庭用プリンタで自分で切る場合は、 ずれはもっと大きくなります。5mm は見込んでおきます。
試作と本番で紙を変えない
テストプレイを普通紙でやって、本番を厚紙にすると、 思わぬ違いが出ます。
- 透け具合が変わる(裏の文字が透けなくなる/透けるようになる)
- 折り目の付き方が変わる
- 鉛筆の書き味が変わる
裏が透けることをギミックに使っている謎では、 紙を変えた時点で成立しなくなります。
最後のテストプレイは、本番と同じ紙で行います。 紙の選び方は紙選びと印刷にまとめています。
部数の決め方
余らせるのはもったいないですが、足りないほうが困ります。
| 場面 | 目安 |
|---|---|
| イベント配布 | 想定人数の 1.1 倍 |
| 通販 | 初回は少なめ、追加を前提にする |
| 手渡し | 想定 + 5 部 |
印刷所は部数を増やすほど 1 部あたりが安くなるので、 「もう少し刷っておこうか」と迷いがちです。 在庫は場所を取るので、通販なら少なめから始めるほうが身軽です。
まとめ
| 状況 | 選ぶもの |
|---|---|
| まだ直しが入る | 家庭用プリンタ |
| 20 部以下、当日まで直したい | 家庭用プリンタ |
| 50 部前後、仕上がりを安定させたい | コンビニのコピー機 |
| 50 部以上、封入まで頼みたい | 印刷所 |
| 裏が透ける仕掛けがある | どれでもよいが、試作と同じ紙で |